白い声

歩き続ける

車の騒音の中

上からは止め処なく降り続ける

雪、雪、雪

歩いた軌跡が消えてしまう

その角を曲がると

白い声をした君が待っていて

何もかも消してしまう

別の白い声に消されまいと

必死になって駆け寄った

諦観

あきらめるのをあきらめてよ・・・・

ある漫画の中の一言（漫画ばっかｗ）

諦める、物事を投げ出す、悲観的で否定するために生まれ出てきたこの言葉

諦めることで決着のつく事柄もある、でも諦めることを諦めて続けていけば、誰もが認めることの可能性すら失う

些細な一言、この世に存在する言葉の中のたかだか一片

切ないくせに心地がいい

懐郷

ゆったり変わる

面影がなくなるほど

今見た、昔見た景色

先人が見ていた景色

この先、目の前に広がる光景はどうなるか

この地で育った瞳は

過去の景色を思い浮かばせ

変わる面影の足跡を探す

殻

己の殻を

突き破れ

恐れることはない

そのとき広がる

景色は絶えまぬ

光で照らし続ける

しゃぼん

まるで僕らのように

ふわふわと漂う

儚く脆く

透かして見ると

景色が歪む

風に流され

熱気に踊らされ

壊れて消える