無題

これほどの自由

何処までも描き続ける

当て所ない道のり

登降が続こうと

目的無き

果てなど無い

ゆっくりと

止め処なく

続く

永遠のような旅路

その足元に

そびえる

壁　壁　壁

迫る

背後に立つものは

道の終息

それでも乗り越えねば

飛び立たねば

先には進めず

先の見えない

途方なく彼方を

照らすは

多方に

散る

一筋の淡い

淡い光

望むのならば

叶うのならば

せめて

一瞬でも

無題

鳥肌が立つような哀しい物語も

どこか心地よくて

柔らかな気持ちにしてくれる

温かな日差しを浴びてるような

森の小鳥の囀りを聞いたみたいに

日常が裏返る



 

無題

不安で不安で押しつぶされそうなこの気持ち

不安があるからその先の希望

希望は無くても

開かれるそんな世界に

期待をしつつ

変わらない日常をただひたすら

歩き続ける

生き抜くまでただひたすら

まっすぐ

無題

星数多

光ある場に

生命集いて

か弱き自身を想像し

浮世の中で

真の自身を知る

無題

善人を演技して

そこからの罪悪感から

また演技

それの繰り返し

本当の自分はこんなにも卑しいのに

他を欺き装って

そこに残るは虚無の真実