鳥

空へ羽ばたきたい

たとえ縄張りの外へは出られずとも

鳥になって

空に向かって進んでみたい

無題

それでもここに生を受ける僕たちは

 

こえ

あなたのこえをきくだけでしあわせになれる

だからつづけて

からっぽのこころのなかを

あなたのこえで

きかせて

あなただけのそのあたたかなきもちのこえを

無題

いつからだろう？人を愛せなくなったのは

いつからだろう？人を信じられなくなったのは

いつからだろう？人と動物の間に境界線ができたのは

同じ星に生まれてきたのに

同じ命なのに

偶然これを見かけたあなたは

これをどう考えますか？

ただただ流して終わらせますか？

それとも聞いてくれますか？

唯の一人の戯言を

それでもここに記しておきたい

残しておきたい

閉鎖的な空間の中にも

そこには広大な世界が

蠢いている

当たり前のことも

日常とはかけ離れても

それは事実で

受け止めなければならない

いつからだろう？こんなに人を愛おしく思ったのは
 

無題

一人には一人の

誰もが必ず持つ叙情詩が

どの生物にも

いかなる事柄にも

その者が主役となりえる

戯曲が

存在する

確実に過ぎ去る

時の流れとともに

成功も失敗もない

先の描かれてない

脚本に

軌跡と

証拠で

綴っていく

先の見えないのは当たり前

先が見えないからこそ

新たな一筆を