懐郷

ゆったり変わる

面影がなくなるほど

今見た、昔見た景色

先人が見ていた景色

この先、目の前に広がる光景はどうなるか

この地で育った瞳は

過去の景色を思い浮かばせ

変わる面影の足跡を探す

殻

己の殻を

突き破れ

恐れることはない

そのとき広がる

景色は絶えまぬ

光で照らし続ける

しゃぼん

まるで僕らのように

ふわふわと漂う

儚く脆く

透かして見ると

景色が歪む

風に流され

熱気に踊らされ

壊れて消える

想像

想像してご覧

その想像が現実にあることを

想像してご覧

妄想や幻想が現実であることを

想像してご覧

幸せな生活をしていることを

消滅

消えてなくなりたいほど

忘れ去られたいほど

何事にも干渉されないほどに

自分の存在を

消したくなる

それとは裏腹に

どうしようもなく生きたく

注目を受けたい