無題

愚かなことを知っていることは

それだけ美しいことを知っている

死にたいと思っていることは

それだけ生きたいと思っていることだ

不幸を知っていることは

それだけで幸せを知れる権利が与えられている

無題

誰も見ていなくても

誰からも愛されていなくても

その誰かが見ている

愛している

その孤独が孤独でなくなるように

他人と繋がっていこう

それが人としての使命だから

声

あなたが紡ぐ声

一言一言、その透き通る声が

空の汚れを解き放つ

一文字一文字を、文章を読み上げるだけで癒される

大空のように広いはずなのに

水底まで見えるはずのその声なのに

ひどく切なく、狭く聞こえる

それでもこの心は大空へ羽ばたかんと

必死に羽ばたいている

想ひ

君を想ふ、心という空が晴れた

君を想ふ、周りの景色が色づいた

君を想ふ、時が動き始めた

君を想ふ、僕の呼吸がはじまった

そして

君を想ふ・・・

無題

ぽっかり空いた胸の奥

無心で居続けることが出来なくなった

幸せの温度を感じられるように

人の温もりを求める


安定した土地に生き続けるものより

氷河みたいに過酷な土地でも生き続けるものの方が

些細な出会いがが幸せで

少しの糧で満足できる